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卒業設計作品集

「てつそん」とは、全国そして海外からデザイン・芸術・建築系の学生が集まり、企画・運営・展示・発表する日本最大規模の合同卒業制作展です。

日本海外デザイン・アート・建築系合同卒業制作展  てつそん2009

【個性派ぞろいの多分野展】
 「てつそん」は、国内外の建築、芸術、デザイン系の大学や専門学校などに在籍する学生の卒業制作展だ。今年で9回目を迎え、参加校は34校に及んだ。会場は、展示空間として多くのイベントが開かれている横浜・BankARTStudio NYK。日本郵船の倉庫として使われてきたこの場所は、その風情を残し、作品のお披露目空間として最適な環境だ。1階の一部と2~3階フロアに、67作品が建築やグラフィック、プロダクト、テキスタイルなど分野ごとに並べられ、多彩な個性を放ち合った。
 今年のテーマは、「Look」。1人でも多くの人に作品を見てほしいという思いで始まったこの制作展の原点に立ち返り、「多くの人に見てほしい。人と人との出会いを見て、いろいろな作品を見て、感じて、成長したいという思いを込めて」(実行委員会代表 藤田翔平さん)決めたという。今回は、韓国からの参加校が増加。人と人との交流はもちろん、作品の交流から生まれる新しい個性が、テーマの具現化に結びついているのかもしれない。


Photos by the organizer.

【作品を生かす見せ方で魅了】
 また、開催期間中に行なわれたイベントも、「見ても、聞いても、参加しても」楽しさあふれるものだった。倉方雅行氏と廣田尚子氏(ともにプロダクトデザイナー)をゲストに迎えた「デザイナーズトークセッション」では、ゲストと来場者との熱い質疑応答が、そのあとの「プレゼンツアー」では、倉方氏とともに出展者が作品を巡回。その場で学生とゲストとのプレゼンテーション&講評が行なわれ、それを見守る来場者たちとともに大いに盛り上がった。さらに、近年増えている服飾系の作品を生かすためのファッションショーやダンス作品のためのダンスパフォーマンスなど、静と動を柔軟に組み合わせた展示&イベントで作品の魅力を最大限に見せつけ、制作展の個性を印象づけた。来年は10周年を迎えるてつそん。さらにパワーアップすることだろう。

【取材者コメント】
いろいろなデザインやアートが集まった展示会。見るほうも、さまざまな楽しみ方ができる。多ジャンルだからこそ、それらがシャッフルされたときのおもしろさも人一倍。それを感じさせてくれる内容だった。倉庫を改造したギャラリーのたたずまいが、作品の姿をうまい具合に際立たせてくれたのも、ひと味違う印象をつくり上げくれた。 約1年をかけた準備期間の間、委員は打合せのために地方にも出張。さらに、韓国にも出向き話し合いを重ねた。韓国とのコミュニケーションを考慮してハングル語講座も開くなど、いろいろな試みを積み上げて本番を迎えた。展覧会成功へ向けての熱い心意気が、当日の盛況さに結びついたと思う。
[取材・文:三橋さと子]

BankART Studio NYK(横浜市)

2009年3月4日(水)-8日(日)

てつそん2009実行委員会

デザイン、芸術、建築系の学校に在籍し、卒業制作をした学生。

34校(日本27/韓国7)87人(日本51/韓国36)

67作品(日本36/韓国31)(建築/インテリア/スペース/ランドスケープ/プロダクト/グラフィック/映像/ダンス/絵画/工芸/セラミック/ファッション/テキスタイル)

1人につき25,000円