国際リゾートとしての近代日本の研究(2000年-)
戦前の日本は、欧米人がくつろぐ「リゾート地・ニッポン」だったのか。
近代期の日本に、外国人観光を前提とした政策的なリゾート空間が形成された点に着目。
その開発計画の子細、地域への影響、建築デザインのあり方などの研究を通して、全貌を解明することをめざしている。
(写真上)・・・瀬戸内海の観光英語パンフレット(1930 年代)。瀬戸内海は英語でINLAND SEA と呼ばれ、「東洋の地中海」と例えられた。外国人観光客の視点を船舶のデッキに持ち込むことで、そこからのシークエンス(連続して展開する)景観を整理。東アジアの日本と欧州の地中海を「見立て」により接続した。
(写真下)・・・1930年代に外国人向けにつくられた旧・琵琶湖ホテルの建築。外国人の日本への関心に応えようとした洋式の設備を備えた和風の建築デザイン。
ソウルの歴史-漢城・京城・ソウル都市と建築の600年の研究(2004年-)
韓国の首都・ソウルの歴史は、為政者が変わるたびに都市をつくる作法を変え、さらに漢陽、漢城、京城とその名までも変えて現在に至る。それゆえに、今日でも目を凝らしてまちを歩くと、あちこちで歴史的な断絶が街区の切れ目のように現れているのに気づく。
踏査(実際にその場所に行って調べること)、記録写真分析、時代ごとの地図をレイヤー状に重ね合わせる方法を通して、都市を構成する空間的要素をあぶり出す。
ソウルの都市と建築は強い「歴史志向性」をもち、その営みが重なり合って都市の魅力となっている。
実測実習
歴史的住宅建築の実測調査や、水路際の洗濯場跡に潜り込んでの実測調査など。都市や建築の外形的な踏査だけではなく、都市システムを支える遺構を求めていたるところに入っていく。
調査に基づいて図面を作成したり、学生が卒業設計のテーマにしたりもする。
【2009年度 現在】